ライブ好きなみなさんへ「イヤープロテクターって知ってる?」危うく難聴になるかもしれなかった話。
ライブ好きなみなさん。
こんにちは、こんばんわ、おはようございます。
ライブ終わりにファンの友達と話してて、あれ声大きい?って思ったことありません?
もしくは、駅のアナウンス聞こえにくいなぁとか、いつもより音小さいななんて思うこと。
みなさん、一度くらいは経験したことあるんじゃないですかね。
わたしはしょっちゅうでした。
ちょっとしたイベントごとでマイクを使われて必要以上に音を大きくされてしまうと反響して鼓膜が痛くなるようなことが日常的にありました。
さてそんなわたしが音響外傷という診断を2回もうけ、あやうくライブ禁止令が出そうになったときのお話です。
まだ認知度が低いイヤープロテクターというものの存在を知って欲しくて書こうと思いました。
さて事の発端は人生初のライブです。
夢にまで見た大好きなアーティストのライブ。リリースイベントだったので抽選で当選した人しか入れないというレアさ。そして比較的サイズの小さなハコ。なにもかもがキラキラしてました。
当選メールが来たときの興奮は今でも覚えています。
ちなみに授業がありましたがサボりました。
(時効だと思われるので言う)
整理番号も200番台と比較的良番。
ライブハウス慣れしている友人にレクチャーを受け軽装で準備万端の状態で、上手前方のブロックでライブをみていました。
汗みどろだけれど達成感のあるライブ終わり、
首のあたりがいたいことに気づきました。
頭振ってたしそれかなと思いつつも、
なんとも耳が聞こえにくい。
昔のテレビで放送していないチャンネルをかけたときになる砂嵐の音をとっても小さくしたような音がずーっと鳴っていました。
スピーカーも近かったし、音も大きかったし仕方ない。明日になればおさまっているだろうと思っていました。
翌朝、起床するとやっぱり首が痛い。耳鳴りもおさまらない。心なしか耳も痛い。
喉も痛いし病院行くか、と朝一で耳鼻科に向かいました。
まずは症状を話して、ライブに行ったことも話してみたら、医師から「聴力検査しようか」と告げられ、内耳圧やら、ピーって鳴ったらボタン押すやつやら、それの骨伝導バージョンやらいろいろやらされました。
(余談ですが、あの聴力検査に使われるヘッドホン、頭のサイズによって調整できるようになりませんかね。わたし頭ちっちゃいらしくてすぐズレてしまって何回も撮り直しさせられて面倒だったんですよ。)
実はこのピーって鳴ったらボタン押すやつのとき、明らかに聞こえない音があって冷や汗かいてました。
検査を終えて診察室に呼ばれ医師からこう告げられました。
「明らかに音響外傷による騒音性難聴だね。これ放っておいたら耳聞こえなくなってたよ。」
(゜Д゜;)なんだって…
「明らかに1カ所反応してないところがあるよね。これは音響外傷の特徴で4000Hzあたりの音が聞こえなくなるの。他の音は聞こえるのにある周波数の音に対する反応が鈍くなってるんだよ。」
と、聴力検査の結果を見せられながら説明を受けました。この時はいくつかの薬を大量に処方され、ことの重大さを知りました。
痛みは体の様々な場所に"飛ぶ"もので、
耳がダメージを受けたせいで首にも痛みが出たそうです。
薬をちゃんと飲みきる頃には耳鳴りも治まり、聴力も戻り、ライブ行く前と何らかわりはありませんでした。
これが1度目。
その後ワンマンライブにも行くようになり、
ライブで友人ができ、意気投合しすぎて、出会って5ヶ月経ったかくらいの時、推しが沖縄でライブをするというので、いくかというノリの良さで2泊3日の沖縄旅行に行きました。
この時も整理番号が2桁という稀にみる良番。
最前だろう。
最前だな。
という感じで、上手最前のバーを死守し目の前に推しが降りてくるというカオスな状況の中、無事?にライブを終え、現場で知り合った人たちとごはんなんか行っちゃったりして楽しいまま羽田空港に帰還。
この時もなんとなく耳がおかしい気がしていましたが、いつものかーと気にとめていませんでした。1度やらかしてるのにね。
帰還した翌朝、明らかに耳がおかしいことに気づきます。
初めてライブに行ったときに経験したようなやばさ。これ絶対やばいやつと思い、またもや朝一で耳鼻科に。
よりによって1度目のあの時と同じ医師。
(行ったところは曜日によって医師が変わる病院でした。)
うわこれ絶対怒られるやつ、と思いながら症状を告げ、流れるように聴力検査。
あらーあなた頭ちっちゃいのねぇ!って看護師さんのその声も耳に響く!鼓膜が痛いんじゃぁ!と千鳥ばりのツッコミをしたくなりつつもあぁ、そうなんですかーと流して待合室で呼び出しを待ちました。
数分後、診察室に呼ばれ医師からは数ヶ月前と同じ言葉が。
「音響外傷による騒音性難聴だね。」
デジャブかな?なんて思う暇もなく、
「飛行機乗ったんだよね?よく生きてたね。」
とサラッと怖いこと言われました。
しかし、これ、怖いことじゃなくて本当のことなんですよ。
耳、特に鼓膜は気圧の変化を受けやすいので、
圧力を適度に逃がしてあげなければいけません。だから山登ったり、海に潜ったときに耳抜きをしますよね。あの一連の行為って鼓膜にとっても負担がかかるんです。でもやらなきゃいけないし、自然とみなさんやりますよね。
だから、爆音でダメージを受けた状況の鼓膜にさらに飛行機に乗って圧をかけたら…ということです。
怖いですね。事実ですよ。
(ちなみにタイトルは"難聴になるかも"と"死にかけた"で迷いましたが、わかりやすいので難聴にしました。)
そんなこんなで医師からのお告げは
「次、これやったらもうライブ行っちゃだめね。耳聞こえなくなってもいいならいいけど、本当はもう行って欲しくないんだよね。」
と。
それは無理だ!!!あんな楽しいものを知ってしまった以上行かないとかむり!!!なんとかなんねぇかな!!!と一念発起。
耳の構造の勉強に始まり、音の仕組みやら音響外傷やら勉強しまくってみつけたのがこちらのCrescendoのイヤープロテクターでした。
ライブを見に来るオーディエンス用に作られた耳栓なのだが、音を聞こえなくするのではなく音質はそのままに、音圧のみを低減させるというもの。
簡単に言えば音量を下げたというような感じ。
Crescendoさんが音楽を愛する人のために作ってくださった神の一品だとわたしは思っている。
一般オーディエンス用だけでなくボーカル、ドラマー等々、それぞれの用途に合わせた遮音性のあるフィルターがついているものもあるのでアーティストも使える。
最近では、自分の耳の形にカスタム出来るイヤープロテクターもあるらしいが、少しお値段が張るので、こちらの方が学生のお財布には優しかった。
これをしているのといないのとではライブ後の耳の疲労度合いが圧倒的に違う。
耳鳴りや、聞こえにくさに悩まなくなった。
そのため、自分と似たような症状を経験している知り合いや友人には必ずこれを勧めている。(別にCrescendoのまわし者ではない)
こちらの2度目もしっかりお薬を処方され、無事になおりました。しかし、以前と比べて静かなところに行くと耳鳴りが聞こえることがあります。完全には治らなかったらしい。
そして、勉強して知ったことは思った以上に音響外傷による騒音性難聴を経験している人が多いということ。
一般オーディエンス以上にアーティスト自身が悩んでいたりする。
一時期、有名アーティストの原因不明の突発性難聴が多発したが、これも音響外傷による騒音性難聴に関わりがあるのではないかとも思っている。
多くは"転がし"というステージ前方にあるスピーカーで音を聞くアーティストがなりやすいという話を聞いた。
そこで近年ではイヤーモニター(通称イヤモニ)を使用するアーティストが増えてきた。機能として、モニター性が高いということもあるが、一番は必要以上の負担を鼓膜にかけないようにするためではないだろうか。
このような、多くの音楽好きが悩む音響外傷を解消出来るイヤープロテクターだが、認知度が低いというのを実感している。
ライブ前の準備としてイヤープロテクターを装着するとき必ずと言っていいほど「耳栓入れてるよ…」というような視線を感じる。下手すりゃ「耳栓するなら来んなよ」というようなことをぼそっていっている場合がある。聞こえてるからな。
自己防衛の1つであるから、気にとめないようにしているが、気にはなる。
だからこそ知って欲しいと思ったのだ。
みんながみんな鼓膜が強いわけじゃない。
それこそライブハウスのサイズや立っている位置で音質は変わるし、音質が変われば鼓膜への負担も変わる。そして、アーティストの音の出し方によっては同じハコでも全くの別ものになることもある。
自分が好きなものを精一杯楽しむための自己防衛。
その一つにイヤープロテクターというものがあることを知っていて欲しいです。
楽しい音楽ライフを末長く楽しむために。
ライブハウスがすきな人たちへ。「愛と、思いやりを大切に。最高に楽しんでいきましょう、ピース!」ってどこのライブでも知ってて欲しいことじゃない?って話。
「愛と、思いやりを大切に。最っ高に楽しんでいきましょう、ピース!」
タイトルにものせたこの言葉。
アニソン界にその名を轟かせ、様々な野フェスに登場し、ロックヒロインとも呼ばれるLiSAが常日頃からライブで言っている言葉である。
わたしはこの言葉が大好きで、もし自分がライブをやるようなことがあったら、LiSAに断りを入れて使いたいくらいだ。
先日、今年のホールツアーに加え、ファンクラブ限定のライブやライブハウスツアーが発表され、大歓喜。
しかし、わたしは4月から生活スタイルが変わるため、予定が決められずチケットがとれない。しかし行きたい。モヤモヤ絶頂期である。
LiSA本人のTwitterでは、この発表に続きこのようなツイートがなされた。
アリーナもホールも遊ばせてもらえる今、それぞれの遊び方で自由に遊べるのがライブハウスです。とはいえ、基本的にモッシュダイブ禁止です。色んな遊び方ができるからこそ、愛と思いやり。をそれぞれがより一層大事にしてね。自由だからこそ責任持って。遊びに来てくれた皆が楽しく過ごせますように。
— LiSA (@LiSA_OLiVE) 2018年1月14日
とはいえ遊び方を見つける天才が集まるライブハウスなので、色んな遊び方があっていいと思う。というのが個人的な気持ち。誰も誰かの遊び方を攻める権利はないと思うで、きっと大事なのは許し合い。争いが起きませんように。頼むよー。誰も悪く無いから攻めあわないでくれー。みんなで楽しんでくれー。
— LiSA (@LiSA_OLiVE) 2018年1月14日
忘れないで。昔からどこのライブハウスに行っても、誰のライブに行っても「モッシュダイブ禁止」ってアナウンスされているよ。フロアで起きていることは自己責任。自分たちで考えて周りの空気読んだり自分を守るのも自分だよ。自由にあそぶなら全部責任もってね。っていう意味です。私からは以上です。
— LiSA (@LiSA_OLiVE) 2018年1月14日
ちなみにブログでも詳しく話してくれている。
ツイッターじゃ書ききれないので、ブログで書きました。ライブのこと。うまく伝えらんないけど、伝えたいことたくさんかきました。あとは任せたよ。よろしくね。
— LiSA (@LiSA_OLiVE) 2018年1月14日
【BLOG】https://t.co/6Iy3Fyd0DH
ここで話題になったのは「ダイブモッシュ禁止」である。
ライブハウスでライブを行うアーティストを好きになると必ずついてまわる問題であるといえるだろう。
ではダイブ・モッシュとはなにか。
まず、モッシュとは簡単にいうと押し合いへし合い、いわゆる押しくらまんじゅうである。あまりに大きいものはモッシュピットと呼ばれたりするし、割と死人が出る。正直こわい。わたしは巻き込まれたら生きて帰れる気がしない。
そして、ダイブとはモッシュダイブの略称で、会場を仕切る柵や他の観客の利用して、観客が密集している場所に飛び込む行為をいう。こちらも割とけが人が出たりする。
これらは様々な種類があるし、この他他にも危険な行為はある。
そして、それらは大抵の場合、禁止事項である。
わたしもライブハウスに行き始めた頃はよくわからなかった。ダイブ?モッシュ?何それって感じで、よく調べもせずにライブハウスに行ってちょっとツラい思いをしたこともあった。それもまたいい思い出だったけど。
そんな頃から4年ほど経ち、最近ではこういうことじゃないかな?と自分の中でも整理がついたので書き留めておきたい。
まず、前述の通り、ダイブモッシュ禁止は基本的にどこの現場でも言われてるし、それはどのタイミングでも新しく入ってきた子に知ってもらうためにも常に言っておくべきことだと私は思う。
"けがをするかもしれない行為"だからこそ、絶対にやらないでって意味ではなくてそういう行為があるってことを初めて来た人にもわかるように。
これは現場の雰囲気や、アーティストにもよるが、
絶対にやっちゃダメの禁止の場合と、表向きにだめって言ってる場合がある。
そこは郷に入っては郷に従えということで、それぞれ好きなアーティストのライブはどうか事前に知っておくことが必要。
そして、ダイブ・モッシュってなに?サークルってなに?って疑問に思ったら調べよう。そしたらそうやって禁止事項があるような場所に行くんだっていう心構えも出来ると思う。
じゃあこれを用意しなくちゃなーとか、こういうことに気をつけていこうとか、ある意味気持ちの準備期間でもあった。
そうやって、ライブハウスはそういう怪我するかもしれない危険な行為がある場所であることを知りました。
そして改めてそのことを考えると、禁止とされていることをやる以上、ダイブやモッシュをする人はそれをやって怪我してもそれは自己責任であり、巻き込まれるのが嫌なら各自自衛してねってことなんじゃないかと思った。
そこでライブハウスにいる人たちは3種類に分かれるんじゃないかと考えた。
まず、ダイブやモッシュをする人たちはやり方を知ってる人じゃなければいけない。
どうしたら安全にできて、なるべく周りを怪我させないようにするにはどうしたらいいか考えられる人。
きっと考えなしにやったら自分が怪我するだろうから、そういうことを考えられる人がやってるんだと思っている。
次に"ダイブやモッシュはしないけど巻き込まれてもいい人"は、ダイブやモッシュがどういう行為か知っていて、それが起きても自分が怪我しないように、もしくはそれをしている人が怪我しないように対処できる人だと思っている。
ダイブやモッシュはこの人たちがいるからできる行為、というかこの人たちがいないと出来ない。
最後に"ダイブやモッシュはやらないし巻き込まれたくない"人。これこそ自衛が大変重要であることを知っていてもらいたい。
主にライブハウスでライブを行っているアーティストのライブに行くことになったとき、ライブに行ったことがない・ライブハウスのルール?なにそれ?って思う人はここに入ると考えてよい。また、ライブハウスでのライブがどういうものか知っている人がこのような人と一緒に行く場合は事前にレクチャーしておきたい。
そしてこれは自分が体感してるから言えることかもしれないが、この人たちはダイブやモッシュが起きない場所を選んでライブをみた方がいいと思っている。
ちなみにわたしもここの人。
楽しそうだなーって思うけど、やっぱり怖いのでなるべく避けたい。
具体的には、2階席がある場所なら2階席にするとか、1階のフロアなら位置取りをハコの後方にするとか、はじやバーの近くにするとか。それぞれ安全で見やすい(と思われる)場所に位置取る。
しかし、1階のフロアはとくに安全だろうと思ってても、巻き込まれるときは巻き込まれる。
そして、ダイブはステージ近くの前方で起きるイメージがあるからそこは避ける。広く空いてる場所はモッシュやサークルが起きることがあるからなるべく避ける。などなど…
言い始めたらどこにもいる場所ねーじゃん!と言われそうだけれど、それこそアーティストごとに違う。
アーティストによっては女性専用エリアを作っていたりするし。
ゆっくりライブ楽しみたいとか、怪我したくないって思ったら、それなりの下調べが必要である。
でも、それよりもアーティストの近くに行きたい!って気持ちもめっちゃわかる。
あわよくばわたしも安全に近くでみたい。
だから、最前や前方に行くならそれなりの覚悟を持って行かなければならないとわかったし、
楽しく安全に遊ぶためにはそれ相応の知識と心構えと他人への思いやりが必要であることも学んだ。
これはLiSAの現場ではなく、別の推しのライブでまなんだことである。
だからこそわたしは彼女がいつも言ってる「愛と、思いやりを大切に。最高に楽しんでいきましょう。ピース!」という言葉はどの現場でも通用するし、知っていて欲しい言葉だなって思ってる。
稀にアリーナクラスでライブをやるアーティストがアリーナには席を作らずブロックのみにすることがある。
このようにアリーナに席がないというのは、そういう"ライブハウスと似た場所である"ことを示していると思うし、だからこそ席があるスペースも設けているんじゃないかなとも思う。
まぁ物理的に大きい会場になったら席あるじゃんって話なのかもしれないけど、どちらか好きな方選んでねってことだとわたしは思っている。
席がある会場に行くことも増えて、決められた自分のスペースで楽しめるって最高だな!って思うようになったけれど、それぞれの会場での楽しさがあるし、どっちも好きです。
きっと、それぞれが1番楽しいと思える時間を作れればいいし、そのためにはどうしたらいいかなって考えてみたらいいんじゃないかなと思います。
そうやって楽しんでる姿をアーティストに見てもらえて、今すっげぇ楽しいよ!って言ってもらえて、こっちもそうだね、めっちゃ楽しい!って言えるライブを作っていけたらいいよね。
こんなながーくいろいろ書いたけれど、ライブハウスに行こうかも悩んでる人がこれをみてやっぱやめようって思われたら嫌だなと思っている。
とりあえず難しく考えずに、ライブハウスに行ってみなよ。行ってから考えても遅くないよ。怪我や嫌な思いだけはしないようにね。危ないとおもったら逃げろ。Good luck!って感じです。
こんなこと考えていたらハコに行きたくなりました。とりあえず最推しはハコでのツアーやって下さい。
ライブ行きたいです。はよ卒論終われ!!2月来い!!